家飲み、お寿司にベストマッチのお酒はどれ?

Uber Eatsの登場以降、有名店の料理を自宅で楽しむことができるようになりました。
さらに新型コロナの影響で、飲み屋での飲み会よりも家飲みを選ぶ方が増えています。
一口に「家飲み」と言っても様々で、家族や友人と料理やお酒を囲むホームパーティーから家で一人じっくりと味を楽しむ飲み方、そして新型コロナでメジャーになったZoom飲み会など家飲みの楽しみ方は様々です。

 

家飲みにこそ良いお酒を

外飲みと家飲みの違いは多々ありますが、コスト面は見逃すことができない大きな違いです。
特にアルコールにかかるコストの差はかなり大きく、一般的な飲食店におけるアルコールの原価率は30〜40%、つまり家で飲む場合の2.5〜3倍の料金が請求されます。これはビール350ml缶なら200円のところお店で飲むと1杯500円くらいかかることを考えると、まあそんなもんだよなという感じですね。

ビールなら1杯あたりの差額は300円で済みますが、ちょいと良いお酒を飲もうとするとその分だけ差額は大きくなります。例えば少し奮発して1本5000円のワインを開けるとすると、家で飲むならそのまま5000円ですがお店なら10,000円以上です!
「お酒は酔っぱらえればいいよ!」というストロングスタイルの方は別として、特別な食事には特別なお酒を合わせた方が幸せになれると思いませんか?

お店で頼むとなると「なかなか良いお値段だな…もう1ランク下のにしておくか。」とお財布と相談して涙ながらにお酒のランクを下げないといけなくなってしまうところも、家飲みならばコストを抑えつつ「特別な食事」と「特別なお酒」を両立させることができます。

 

お酒で広がる話題もある

高いお酒は「高い」というだけでなんかちょっと美味しく感じるように、人は味だけでなく情報も楽しむことができます。ワイン好きなちょっとめんどくさい人の語るウンチクはあまり聞きたくないものですが、ほどよい情報は話のネタになりますし、お酒を美味しくします。

ですから、料理に合ったお酒を選ぶだけでなく、その背景を少し知っておくと話も広がりますし、よりお酒や食事が美味しく楽しめるのです。これはたくさんの種類の中からあらかじめ自分で選ぶことができる「家飲み」の方が享受しやすいメリットですよね。

 

ビールじゃダメなの?

ここまで読んで、「ワインや日本酒よりビールが好き!」というビール党の皆さんは「なんだよ、ビールじゃダメなのかよ?自分はアサヒスーパードライがいちばんなのに。」と思われたかもしれません。

もちろんダメではありません!ビールほど料理に合わせやすいお酒もそうそうないのではないかというくらい、ビールはどんな料理にも合います。特にアサヒスーパードライやサッポロ黒ラベル、キリン一番搾りなど日本のメジャーなビールはピルスナーという種類で、中でも軽くてドライな日本のビールは主張があまり強くないためさっぱりした料理の邪魔はせず、こってりした料理の油を洗い流してくれるのでどちらにもマッチします。その上に、ビールの炭酸は食欲を増進しますので食事のお供にもってこいのお酒です。

また、最近はクラフトビールが盛り上がってきていて、先にあげたピルスナーだけでなく、IPAやベルジャンホワイト、ペールエールなど様々な個性あるビールが出てきています。ワインや日本酒だけでなく、ビールの飲み比べをしても面白いでしょう。

家飲みとお寿司は好相性

家飲みのアテとなる料理は自分で調理した料理以外にコンビニのお惣菜から一流レストランのテイクアウトまで種々様々ありますが、その中でもお寿司はアウトソースした料理としては他のどの料理よりも家飲みに好相性と言えるのではないでしょうか。

まず、お寿司は宅配や持ち帰りでも出来立てとの差が小さく、美味しくいただけます。
料理は美味しくてなんぼ。ピザは焼き立てパリパリが、麺類は茹でたてシコシコのほうが俄然美味しいのですが、お寿司やサラダ、デザートなど冷製料理は出来立てと遜色なく美味しくいただけます。メインになりうる冷製料理って意外に少ないですが、その中でお寿司は堂々とメインを張れる存在です。

次に見栄えがします。「映え」、大事ですよね。先に「人は味だけでなく情報も楽しむことができます」と書いたように、「見栄え」も一つの情報です。きれいに盛り付けられた料理はより美味しく感じられます(もちろんそもそもの「味」あってのものですが)。
そこでお寿司です。色とりどりの鮮やかに光り輝くネタはまるで宝石箱のようじゃありませんか。(そんなことおっしゃるグルメリポーターいますよね)
家で食べられる料理でお寿司より見栄えが立派な料理はそうそう無いのではないでしょうか。

また、お寿司は「ハレの日のお祝い」の食事というイメージがあります。これはお刺身をふんだんに使うという素材の贅沢さや見た目の華やかさからそのような認識が深まったと考えられます。
回転寿司の台頭で以前に比べればその特別感は減ってきてはいるものの、宅配のお寿司は依然として「特別な日のちょっと贅沢な食事」の地位を保っています。家飲みで手軽に食べられるこういう「特別な食事」って実はあまり多くない中で、お寿司は稀有な存在と言えるのではないでしょうか。

お寿司の歴史

余談ですが、お寿司はいつ頃から存在するのでしょうか。

いまやSUSHIとして世界中で人気料理の座に君臨するお寿司。SUSHIとして人気なものはロールと呼ばれる巻き寿司が多いのですが、日本では寿司といえば握り寿司の方が人気がありますね。
その握り寿司は「江戸前」と呼ばれることからも分かる通り、江戸時代、それも末期に生まれました。その頃一般的だったのは押し寿司スタイルの寿司でしたが、「もっと手っ取り早く作れるものがいい」という実に江戸っ子らしい理由でその場でシャリを握ってネタをのせる、現在の握り寿司が誕生しました。そしてその握り寿司を考案したのが華屋与兵衛と言われています(諸説あります)。ファミレスの「華屋与兵衛」、この店名は握り寿司の考案者の名前から取っていたんですね。なお、当時の握り寿司は現在の2〜3倍くらい大きく、2、3カン食べたら十分だったようです。

 

では大元のお寿司の起源はというと、これはかなり時代を遡り、元々は東南アジアで生まれたものが中国に渡り、それが稲作と一緒と日本に渡ってきたという見方が定説だそうです。なんと、寿司のルーツは日本ではありません
この頃のお寿司は「熟鮓(なれずし)」と呼ばれる魚を塩とご飯と一緒に長期間熟成・発酵させ、魚の部分だけを食べるもので現在イメージするお寿司とはだいぶ遠いのですが、滋賀県の郷土料理である鮒鮨はいまだその原型をとどめています。
このあと、ご飯も一緒に食べることができるよう熟成期間を短くした生熟れ鮓(なまなれずし)を経て、炊いたご飯にお酢を混ぜる「酢飯」が生まれます。酢飯が生まれる前は魚とご飯を一緒に乳酸発酵させることで酸味を出していましたので、発酵させることなく酸味を楽しめるようにした酢飯はお寿司のスタンダードを大きく変えたエポックメイキングな発明だったのかもしれません。

 

さて、日本の歴史上、寿司(鮓・鮨)の記述がはっきりと文献に登場しているのは718年に成立した「養老令」という法律の条文で、「鮑鮓、貽貝鮓、雑魚鮨」という文字が登場しています。なんと1300年も前の話で、これらは当時は租税として収められていました。

平安時代には今昔物語集にも出てきていて、「人、酒に酔ひたる販婦の所行を見し語」という話ではかなりパンチのきいた鮨エピソードが記載されています。およそ食べ物の話と並べて書くことが憚られるなんとも汚い話で、なんと
「鮨売りの女性が泥酔して売り物の入った桶にうっかり吐いてしまい、彼女は慌てて中の鮨と混ぜてわからなくした。あれを見たらもう鮨は食べられない。」
というものです。嘔吐物と混ぜてもわからないくらい当時の鮨は匂いが強いものだったことが読み取れるなかなかに興味深いエピソードですが、実際にお寿司を食べている時に披露するのはやめておいた方が良さそうですね。

 

「すし」の語源

語源は諸説ありますが、最も一般的であり信憑性が高いのは「酸し」、つまり酸っぱいという意味から生まれたものです。「酢飯(すめし)」の「め」が抜けて「すし」になった、という説もありますが、上にも書いたとおりご飯と一緒に食べるようになったのはだいぶ後になってのことですので信憑性に欠けます。
漢字の「寿司」は江戸時代にできた当て字で、「寿を司る」という縁起担ぎに由来があると言われています。めでたい日にお寿司を食べるようになったのも縁起の良い名前だからという理由もあるのでしょうね。

 

お寿司に合うお酒を選ぼう

さて、やや脱線してしまいましたが、お寿司がいかに家飲みと好相性かとお酒選びの重要性をひとしきり語りましたので、いよいよ「お寿司に合うお酒」選びをしていきたいと思います。

 

「お寿司に合うお酒」と言われて、どんなお酒をイメージするでしょうか?
いちばんメジャーなのはやはり日本酒でしょうか。寿司と日本酒。どちらもお米からできているのだから相性が悪いわけがないですよね。また、お料理をする方はご存知かもしれませんが日本酒には魚の生臭みを消す効果があります。これは魚の生臭みの原因がトリメチルアミンというアルカリ性の物質であるのに対し、日本酒の旨味成分であるアミノ酸は酸性なので、トリメチルアミンとアミノ酸が化学反応を起こして匂わない物質に変わるからです。
つまり、日本酒によってお寿司はますます美味しくなるわけで、もう文句なしのベストカップルと言って良いでしょう。

 

お寿司屋さんで出すお酒

いくらベストカップルとはいっても日本酒が苦手な方もいますので、日本酒以外のお寿司に合うお酒も知っておきたいところです。餅は餅屋、お寿司に合うお酒を知っているのはお寿司屋さん。ということで、お寿司屋さんでは一体どんなお酒を出しているのでしょうか、ちょっと調べてみました。

 

銀座久兵衛公式サイト
言わずと知れた超有名な高級寿司店で、かの北大路魯山人が愛し、安倍首相がオバマ大統領と食事したことでも有名なお店です。軍艦巻きを考案したのも久兵衛の初代ですが、この軍艦巻き、出し始めた頃は邪道扱いされてNHKにも放送でゲテモノ呼ばわりされたそうです。
名店、久兵衛で扱っているお酒は下記の通り。
・ビール:生ビール・瓶ビール
・冷酒:秀よし(純米)・山鳥(純米・純米吟醸)他複数
・焼酎:吉四六(麦)・森伊蔵(芋)・十四代(米)他複数
・ウイスキー:山崎・響・知多・シングルトン
・リキュール:梅酒
・シャンパーニュ:アンリオ ブリュット スーヴェラン・クリュッグ グランキュヴェ 他複数
・白ワイン:プイィ フュメ・シャブリ テートドール・ムルソー 他複数
・赤ワイン:ブルネッロ ディモンタルチーノ・ピノノワール・ヴォルネイ・オーパスワン
各種取り揃えていながらどれをとっても流石というセレクトです。中でも冷酒は幅広く扱っています。

 

寿司の美登利公式サイト
都内を中心に展開するチェーン系のお寿司屋さんで、リーズナブルながら美味しいと評判のお店です。梅ヶ丘本店で扱っているお酒は下記の通り。
・ビール:生ビール・瓶ビール
・日本酒:人気一(熱燗)・他各種地酒、美登利オリジナル各種
・焼酎:さつま司(芋)・赤霧島(芋)・かのか(麦)・銀座のすずめ琥珀(麦)・美登利(麦)
・ワイン:美登利ワイン(赤・白)・ミッシェルリンチ(赤・白)・シードル(スパークリング)
・その他:梅酒・ウイスキー
日本酒(地酒)の取り揃えは多そうですが他は無難なラインナップであるところを見ると、需要は多くないもののそれなりにあることが伺われます。

 

すしざんまい公式サイト
まぐろの一本買いでも有名な人気チェーンです。こちらもリーズナブルで美味しいと評判です。本店で扱っているお酒は下記の通り。
・ビール:生ビール・瓶ビール
・冷酒:高清水・銀盤・八海山・白鶴・喜び(すしざんまいオリジナル)
・熱燗:白鶴
・焼酎:岩いずみ(芋)・山紫水明(大麦)・銀しろ(米)・他すしざんまいオリジナル焼酎
・ウイスキー:富士山麓・ジョニーウォーカー黒
・リキュール:梅酒・にごり梅酒・にごり杏露酒
・ワイン:ハウスワイン(赤・白)
こちらも各種取り揃えてはいますが、冷酒と焼酎を複数用意していることを除けば全体的に無難なラインナップで、寿司の美登利同様に需要はそれなりにあることが伺われます。

 

生魚と赤ワインの関係

一般的に「生魚と赤ワインは合わない」と言われていますが、お寿司屋さんでも赤ワインを置いているのはご覧の通りです。「えっ、合わないのに出してるの?」という疑問もごもっともですが、そもそも本当に合わないのでしょうか。

有名なグルメマンガ、「美味しんぼ」では「魚とワイン」の取り合わせについて二回ふれています。1回目は4巻 4話「酒の効用」、こちらは主人公の山岡士郎が「(ワインに含まれる成分が)魚介の生臭さを強調してしまう」と言っています。

(美味しんぼ4巻4話 酒の効用 P99)

 

一方、2回目にふれる80巻 2話「日本全県味巡り<山梨編>」では甲州ワインを取り上げて、「海の幸、それも生魚と合わせても楽しめる、世界でただ一つのワイン」とまで言っています。(世界でただ一つはだいぶ言い過ぎと思いますが)

(美味しんぼ80巻2話 日本全県味巡り<山梨編> P155)

どちらも白ワインについて話しており赤ワインについては言及されていませんが、そもそも「合う・合わない」という俎上にさえ載せてもらえてない感じがしますね。
ということで、別の作品を見てみましょう。

 

ドラマにもなった「神の雫」の続編、「マリアージュ~神の雫 最終章~」4巻・5巻ではワインとお寿司のマリアージュをテーマにフレンチレストラン同士の戦いが繰り広げられています。(なぜフレンチレストラン同士でお寿司?という疑問の答えは本編でどうぞ)

お寿司と合わせるワインはスパークリングや白ワインが多くはありますが、赤ワインも複数取り上げられています。

(マリアージュ~神の雫 最終章~(5)#42 アングレームの矜恃 P107-108)

 

面白みのない回答にはなってしまいますが、「基本的には合わないけど、合う赤ワインもある」という見方が正しそうですね。では、なぜそのようなことが起きるのかというのは実は科学的に解明されています。

世界が注目! 魚介とワインの組み合わせで発生する生臭い「におい」のメカニズムを解明

要約すると「ワインに含まれる鉄が多いと生臭みが強くなる」ということです。
文中に「甲州ブドウからつくられるワインは統計的に鉄が少ない」ともあるので、上述の美味しんぼの「甲州ワイン(だけ)は生臭くならない」というのも納得です。
ちなみに鉄が含まれていると臭くなる理由についても触れられていて、なんと小学校や公園の鉄棒を手で握ると臭くなるのとメカニズムは同じだそうです。
鉄棒の場合、鉄サビ自体には匂いがありませんが、握った時に手の皮脂が鉄と化学反応を起こして酸化して臭くなるのだそうです。一方、魚とワインではワインの中の「二価鉄イオン」が魚の「脂質」の酸化を促進して匂い成分を発生させます。鉄と脂質は出会っちゃいけない仲だったんですね。

【結論】合わないものも多いが、選べばしっかり合うワインもたくさんある

 

ネタに合わせたお酒選び

日本酒にしてもワインにしても「総合的に見てお寿司に合わせるならこれ」というものは後ほどご紹介しますが、ネタによって合うお酒・合わないお酒もありますので、まずは代表的なネタとベストマッチのお酒をご紹介します。
なお、スパークリングワインやピルスナービールは比較的どのネタにも合いますので、ネタごとのピックアップには入れていません。また、日本酒も種類によらず合いますが、こちらはあえて合わせるならという視点で選んでいます。

 

・白身


タイやヒラメなど、さっぱりとした白身には軽い飲み口のお酒が合うのは言うまでもありません。
日本酒であれば淡麗辛口吟醸酒を。浦霞 禅 などおすすめです。

ワインならばフレッシュ感のある爽やかな白ワインがマッチします。例えば、ニュージーランドの白ワイン、クラウディー ベイ ソーヴィニヨン ブラン

ビールは柑橘系の爽やかさを持つベルジャンホワイトがおすすめです。例:国産ビールの水曜日のネコ

ただし、ブリのように白身でも脂の強いネタはこの限りではありません。合わせるお酒は赤身の項をご参照ください。

 

・赤身


脂が強いものなど主張の強いネタが多いため、それに負けないお酒が特に合います。
日本酒であれば本醸造はトロののような脂が強いものにベストマッチです。

ワインは合わせるのが難しいのですが、ライトボディでフレッシュ感があり、タンニンが少なめの赤ワインが良いでしょう。

安くてうまい、ジェンティモン ルージュおすすめです。

ビールは華やかな香りがありピルスナーよりこくのあるペールエールがおすすめです。

こちらもヤッホーブルーイングさんのよなよなエールが有名ですね。

 

・青魚

基本的には赤身同様に主張の強いネタが多く、しっかりしたお酒の方が合います。ただしコハダなど脂の少ないさっぱりしたネタもありますので、そちらは白身の項をご参照ください。
日本酒では辛口芳醇な純米酒がおすすめです。

例えば、初孫さんの魔斬(まきり) 純米 本辛口などいかがでしょうか?

ワインはミディアムスタンダードな赤が合います。

 

・煮魚


具体的にはほぼ穴子ONLYなのでわざわざ合わせるお酒を選ぶのも微妙ではありますが、甘口の日本酒が合います。

極甘口日本酒の一ノ蔵 ひめぜん!!!

ここに挙がったお酒以外でも自分でベストなマリアージュを探すのもお酒と食事の正しい楽しみ方の一つです。ご参考までに、日本酒は冷やで飲むのがおすすめです。また、ワインは先にも書いたように鉄分が多いものはお刺身の生臭さを強くさせるため合いませんし、木樽熟成のものも香りが強すぎて合いません。

 

1本だけ買うならこれ!
上では「特定のネタに合わせるなら」という視点でお酒をご紹介しましたが、ネタ1つ1つについて違うお酒を用意して飲むというのもなかなかハードルが高いので、より実用的に「お寿司と合わせるならこれを買っておけばOK」というお酒をご紹介します。

モエ・エ・シャンドンの限定商品、モエ アンペリアル 150年 アニバーサリー ゴールド 750ml 

やっぱりお寿司にはシャンパンがよく合います。お寿司でちょっと贅沢な時間を過ごすなら、それに合わせてシャンパンをチョイスするのも特別感がありますのでおすすめです。

 

よりお酒の味を追求するならグラスにこだわる

グラスの形によってお酒の味が変わるというのはご存知でしょうか。
それを最初に発見したのはワイングラスの人気ブランド・リーデル の9代目当主クラウス・リーデルでした。クラウスはブルゴーニュのワイナリーと協力してワインの良さが最も引き出せる形を研究し、ブルゴーニュ・グラン・クリュというワイングラスを開発します。しかしこれをボルドーのワイナリーに送ったところ「このグラスは良くできているが、ボルドーの良さを引き出しきれてはいない」と言われてしまいます。そこで「グラスの形によってワインの味が変わる」ということにはたと気付き、ワインの品種それぞれの持ち味を生かすグラスを作るようになりました。中でもブルゴーニュ用に開発された「ソムリエ・ブルゴーニュ・グラン・クリュ」はそのフォルムの美しさから「美しき怪物」の二つ名を与えられ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも永久展示されています。

そして今やリーデルはワイングラスだけでなく、日本酒やビールに合ったグラスも出しています。

お猪口やぐい呑みも悪くありませんが、大吟醸の香りを心ゆくまで楽しむならば大吟醸専用グラスというのも悪くない選択肢ではないでしょうか。

 

お寿司が余ってしまったら

家飲み、特に大人数で集まるときに頻発するのが「料理が余る」問題です。そしてお寿司は冷蔵庫に入れておくとシャリがパサパサになってしまい美味しくありません。でも絶望する必要はありません。そんな困った状況を解決できる画期的なレシピが人気料理マンガ「クッキングパパ」68巻に掲載されていますのでご紹介いたします。

(クッキングパパ68巻 COOK669 ルリちゃんの寿司チャーハン P158 )

① 材料を用意
お寿司・卵・細ネギ・サラダ油・ゴマ油・コチュジャン・塩・コショウ・ガリ・醤油(ガリと醤油は付け合わせのものでOK)
② フライパンを熱してサラダ油を入れ、溶き卵を入れてかき混ぜ炒り卵にして別の器に移す
③ 鍋をきれいにしてからサラダ油を入れ、寿司を放り込んで強火で手早くほぐす
④ バラけてきたらコチュジャンを加えて混ぜ、ゴマ油を少量落とす
⑤ ほぐれたら炒り卵を戻し、刻んだネギをたっぷりとrふり、塩・コショウで味を調え香り付に醤油も少量加える
⑥ 器に盛り、ショウガを添えて出来上がり

 

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
家飲みの意義に始まりトリビアからお寿司に合うお酒、残ったお寿司の活用方法までご紹介いたしました。
読んでくださった方とそのご家族やご友人との家飲みが美味しく楽しいものになるために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。